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(1級建築士)コンクリート圧縮強度試験の供試体は何本必要?

現場で打設したコンクリート強度の確認には、コア供試体の圧縮強度試験を用いますが、実際の現場ではたくさんの数の供試体を作っています。何のためにたくさんの供試体を採取しているのか、整理しておきます。

構造体コンクリート強度のための材齢28日の供試体

供試体で最も重要なのが、最終的な構造体のコンクリート強度を調べるためのもので、通常は28日の現場水中養生をした供試体を用います。

 

コンクリートは打設後、硬化とともに強度が大きくなっていきますが、28~90日程度で概ね安定していきます。そのため、構造体の強度を確認するためには材齢28日の供試体が用いられます。

 

1回の試験では3本の供試体を用意し、それらの圧縮強度の平均値が、所定の強度を上回っているかを確認します。

 

材齢7日の供試体は何に使うの?

構造体コンクリート強度は、基本的に上記の材齡28日の供試体の結果を使いますが、これだと28日経つまで強度が分からず、もし強度が不足していた場合には、その対処が遅れてしまいます。

そこで、材齡7日の供試体の強度から、28日の強度を推定するということが行われます。

 

型枠脱型のための供試体

7日・28日のほかに、型枠(側面のせき板)脱型用に別の供試体を用意することもあります。

 

通常、型枠の脱型には5N/mm2の強度が必要です。後期に余裕があれば、材齢7日の供試体の結果を用いても良いですが、施工を急ぎたい場合は、型枠脱型確認用に別の供試体を準備し、打設後1,2日で強度試験を実施します。

 

ただし、5N/mm2で型枠脱型できるのは、梁や壁の側面の型枠だけで、梁下などは材齢28日の試験体の結果をもとに撤去の判断をします。

支保工はいつ撤去する?

梁や床の打設時には、それらの下に支保工を設置して荷重を支えますが、この支保工を撤去するのは、通常は材齢28日の供試体の試験結果により、設計基準強度が確認されてからとなります。