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【書評】働き方完全無双

こんばんは。

 

世間では働き方改革なるものが議論されており、様々な政策がなされています。しかし、ほとんどはピント外れに感じてしまう。そんな時にこちらの本を読みました。簡単にメモしておきます。

働き方 完全無双

働き方 完全無双

概要

これからの日本は、やはり長期的には沈んでいくことがほぼ間違いない。そんな状況のなか、いかに働いていくかということを、個人としての「攻め方」「守り方」、そして「企業の論理」という切り口で論じられています。

攻め方

新しいことはどんどんやる。他人の力で持ち上げてもらう。

ニコニコ動画で動画を作ってアップしていた人は、特に自分の動画の質が上がったわけではなくても、「ニコニコ動画」自体が有名になったことにより、その恩恵を受けて自分も有名になるという。このように、他人に力でうまく持ち上げてもらうということは重要である。

そのためには、新しいことにどんどん手をだすこと。できるだけ早い段階で乗っておいたほうが、あとから受ける恩恵も大きい(これは株式投資などで安い時に買って高い時に売る、というのと一緒ですね)。

特に、無料でできることはどんどんやる。だってコストかからないんだから。そのためには、いかに自分の時間を作るかが重要。

会社はとりあえず作る

やはり会社は作ったほうがお得。なんでも経費で落とせてしまうから。

普通に会社で働いていると、収入をいかに上げるかという点ばかりを意識してしまうが、いかに税金を払わないか、という点に気を付けるのも重要である。

意外にもお金を貯める

意外にも、お金を貯めることは重要だと指摘しています。お金をしっかり貯めておけば、「イヤになったらいつでも辞めてやる」というマインドで仕事ができる。いつでも自分を身軽にしておくことで、ブラック企業から逃げ出せる体制を整えておく、ということです。

守り方

ブラック企業を根絶やしにせよ。

いわゆるブラック企業と呼ばれるものがなかなか世の中から消えません。どうやってブラック企業と戦えばよいか。

本書では、ブラック企業との戦い方として、①食えない弁護士に相談する、②いつでも録音できるようにしておく、といった方法が紹介されています。

ベーシックインカム

このところ色んな人が主張しているベーシックインカム。今後、このベーシックインカムを前提に生活設計をしましょうとのこと。巻末には、具体的な予算案まで書かれています。

企業の論理

いい人を雇う。また、できるだけ雇わない

Googleを例に、人を採用するときにスキルよりもいい人かどうかで雇うほうが良いんだとか。また、経営者の視点から、できるだけ人を雇わないで、外注で済ますことを主張しています。

優秀な人には働いてもらう。新しいものを規制しない

日本の農業や仮想通貨などの事例をあげて、一部の優秀な人をみんなで足を引っ張るせいで、全体が損をしていることを説明しています。これが日本をダメにしている元凶だと。優秀な人にはどんどん働いてもらい、税金を納めてもらったほうが普通の人々にとってはプラスになるのに。 

重要な視点「たまたま、そこにいたから勝てた」

この本では色んな話が出てきますが、僕が一番気に入ったのは冒頭に出てくる「たまたま、そこにいたから勝てた」という言葉。

本書のはじめで、2ちゃんねるが成功した理由について、ひろゆき氏が「たまたま」だったということを指摘しています。当時、同じようなサービスは他にもあったが、みんな途中でやめてしまって、自分だけが長く続けていたからあるときヒットしたんだとか。

この「たまたま」という考え方は2つの意味で重要だと思います。ひとつは、自分が成功したことを、「たまたま」と思うこと。もう一つは、誰か他人が成功したことも「たまたま」と思うこと。もちろん、成功するためにはある程度の努力が必要かもしれませんが、それだけではダメに、ある種の”運”に依存することが多くあります。

色んな事を「たまたま」を思えるようになると、生きていくのがらくになるんじゃないか、と思うところです。